かぜのねの吹くほうへ

ただそこにあるものを同じ色や形のまま

ウソツキ

同人音楽系クラブイベント「どーじんほりでい」に遊びに行ってきました。

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「ウソツキ」を掛けていただきました。こういう場で大きな音で聴く自分の曲は、なんだかいつもよりも素敵に聞こえました。

 

せっかくなので「ウソツキ」の話をします。

 

昨年の冬コミで頒布した「snowflake*」というCDに収録した曲です。一曲目ということで、キャッチーに、それでいて冬に似合うような切なさを持った曲になるといいなあ、と思いながら作りました。

タイトルの「ウソツキ」は、1番Bメロの「ウソでいいから キミの声で『好き』って聞かせてよ」の部分から取りました。

「キミ」の声で聞かせられる「好き」という嘘。

「嘘でいいから」という嘘。

そして、もしかしたら

「キミ」の声で聞かせられる「好き」が嘘である、という嘘。

そんな風に、心の中を右往左往する、いろんな「ウソツキ」の歌です。

 

「嘘」っていうのは、誰かを傷付けるためのものであったり、欺くためのものでもあったり。

ではこの歌の核になっている「嘘」はどういう類のものかといえば、「こうなりたい」という想いだと思います。叶うかどうか、分からないような理想も、ちょっと声に出してみたら現実に近づくんじゃないかな、みたいな。

 

素朴な、ちっちゃな嘘は、きっと真っ直ぐさの裏返しで、だからこそ、真っ直ぐな想いの込もった歌になったんじゃないかな、と、なんとなく思っています。