かぜのねの吹くほうへ

ただそこにあるものを同じ色や形のまま

経緯説明

お騒がせしております。遥風啓司です。

 

先週月曜日(10/30)のお昼頃に、ひろて〜氏からTwitterリプライで以下のような内容を頂きました。


https://twitter.com/hiroty_tweet/status/924833350707056641
@keiji_haru ひとこと言っとくけどうちのサークルのボーカルにごはん行こうとかちゃらちゃらしたことしないで。その言いぐさが餌付けしたいとかケンカ売ってるとしか思えんわ!よそで何しようが知ったことじゃないけど、オレの身内には二度とすんな!前も似たようなこと言ったよな?


この内容について、指摘としては事実ですが、多分に誤解を生む表現になっていますので、以下、論点整理して説明させて頂きます。

Q1.食事に誘ったのは本当?
彼の周辺のボーカルさんと、共通で仲のいい方と、3人での話の流れの中で「行けたら楽しそうだねー」のような発言はありました。

Q2.「餌付け」って何?
Q1の流れになったきっかけが、「栄養が足りていない」という流れだったので、それを補給させる、という意味で「栄養補給」とか「餌付け」みたいな言い方をしていました。もちろん喧嘩を売る意図はありません。
この点については、相手によっては誤解や不快感を生む表現だったことも事実ですので、謝罪いたします。

Q3.前にも注意されたの?
別のボーカルさんについて、昨年の夏コミ前日にサークル参加者勢の比較的大規模な前日オフを企画した際に、お誘いして注意されたことはありましたが、今回注意を受けるきっかけとなったボーカルさんについては特に言及されていなかったと記憶しています。
また、昨年のその前日オフについてはひろて〜氏にも声をかけており、決して女性ボーカルさんだけをターゲットにしているわけではありません。(実際に、参加者の7〜8割は男性作家でした)

Q4.ボーカルさんが嫌がってたんじゃないの?
そういう話でないことは当人確認済みです。この文章についても、実際に話していた私以外の二人にご確認頂いた上で、公開しています。

Q5.なんで今まで黙ってたの?
Twitterなどのリスナーさんに見える形で作家同士のいざこざを晒すべきではないという考えで、最低限の返信のみで留めていました。
また、クラスタ的に近い方ですので、依頼作品でご一緒する機会もそれなりにあり、できれば穏便に収めたいな、と考え、スルーを続けていました。

一週間ほど様子を見ましたが、ひろて〜氏によって、直接的な弁明を求める行為が行われ続け、このまま穏便に済ませることが困難と判断したため、この文章をもって説明、および反論とさせて頂きます。


最後になりましたが、作家同士のトラブルを表に出してしまい、リスナーさん各位や関係者各位には不快感を与えたり、ご迷惑をお掛けしたことと思います。申し訳ございませんでした。

ハナウタ

「ココロの設計図」を作ったときに、ある種「泣きポップ」としては完成形だな、と思うのと同時に、突き放すような冷たさを感じることがあって、次はメロディや歌詞が人懐っこいものになるといいな、と「夕焼け空のむこうがわ」を作り始めて、その最初にできた曲です。

「泣き」の要素はあまり考えず、幸せな、人懐っこい歌が心の隙間に潜り込んで、その結果として「泣き」に近い感情を引っ張り出せればいいな、くらいの意識でした。

最初にサビのメロディのアウトラインができて、ああ、これは良い曲になるぞ、という確信があって。一方で、どういう歌詞が乗るんだろう、という不安もあって。

サビのメロディを反芻しているうちに、ふと浮かんだのが「君とハナウタを」というフレーズで。たぶん、前後の文脈もなにもないところにポッと出てきたこのフレーズが、きっと偶然なようで必然に降りてきたような気がして、そのまま「ハナウタ」が仮タイトルになりました。

表現としてできるだけ捻らずに、それでいて惹かれるように。半径2m以内で収まる甘くてくすぐったい関係性が思い浮かぶように。ちょっとクサいくらいがちょうどいい、そんな歌になったと思います。

自分が今まで書いた中で、屈指のラブソングです。

アネモネ

夏コミで頒布されるれにゃたさんの2nd Albumに「アネモネ」という曲を提供させていただきました。

https://rntbouquet.tumblr.com/

今まで依頼で作ってきた曲とは、少し毛色が違うかも知れません。かぜのねれこーど作品、dropnote作品ともまた違う雰囲気を持った曲だと思っています。

 数ヶ月前に、れにゃたさんから依頼を頂く夢を見て、それをTwitterにぼそっと書いたことがきっかけで、実現した楽曲提供です。晴れて正夢になりました。

 今回、詞曲のテーマとして「暗い」「可愛らしいモチーフ」のふたつが提示されました。まるで相反し合うイメージ同士に、どんな共通項を見出し、どんな文脈を与えてあげようか、という一点を考えることに、一番時間を割いたように思います。

 苦悩の最中に、ふと、花言葉図鑑を眺めていると、アネモネ花言葉が目に留まりました。日本語では「儚い恋」「恋の苦しみ」など。一方で、ヨーロッパでは「期待」。

「儚い、苦しい恋」と「期待」、相反する二つの感情が裏表になっているこの花が、楽曲に「暗さ」と「可愛らしさ」の両方を持たせられる理由になってくれるんじゃないか、と。もともと思い浮かんでいたCメロの詞と、まるで最初から同時に生まれたように混ざり合い、最終形になるまではあっという間でした。

マイナスな感情の中にもきっと振り幅はあって、望むことすら見つからないようなときもあれば、叶わないような望みを持ってしまうときもあって、作りながら、改めてそんなことを感じました。そういうような感情の濃淡や、コントラストの遷り変わりの中に、聴いてくださる方の想いの置き場があればいいな、と思います。

れにゃたさんの頭の中にあるCDの全体像と違う方向に行っていないか、数文字を変えただけで180°印象が変わる物語をどう収束させるか、など、こまめに擦り合わせつつ、その物語ができるだけの純度を保ったまま伝わるように、お互いに上手に舵を預け合って、とても良い作品になりました。

弱くて、強くて、強がってみて、やっぱり弱虫な影が、聴いてくださった方の心の中に、しっかり居着いてくれるといいな、と思います。

ウソツキ

同人音楽系クラブイベント「どーじんほりでい」に遊びに行ってきました。

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「ウソツキ」を掛けていただきました。こういう場で大きな音で聴く自分の曲は、なんだかいつもよりも素敵に聞こえました。

 

せっかくなので「ウソツキ」の話をします。

 

昨年の冬コミで頒布した「snowflake*」というCDに収録した曲です。一曲目ということで、キャッチーに、それでいて冬に似合うような切なさを持った曲になるといいなあ、と思いながら作りました。

タイトルの「ウソツキ」は、1番Bメロの「ウソでいいから キミの声で『好き』って聞かせてよ」の部分から取りました。

「キミ」の声で聞かせられる「好き」という嘘。

「嘘でいいから」という嘘。

そして、もしかしたら

「キミ」の声で聞かせられる「好き」が嘘である、という嘘。

そんな風に、心の中を右往左往する、いろんな「ウソツキ」の歌です。

 

「嘘」っていうのは、誰かを傷付けるためのものであったり、欺くためのものでもあったり。

ではこの歌の核になっている「嘘」はどういう類のものかといえば、「こうなりたい」という想いだと思います。叶うかどうか、分からないような理想も、ちょっと声に出してみたら現実に近づくんじゃないかな、みたいな。

 

素朴な、ちっちゃな嘘は、きっと真っ直ぐさの裏返しで、だからこそ、真っ直ぐな想いの込もった歌になったんじゃないかな、と、なんとなく思っています。